第3回山林整備ボランティアの安全管理研修会を8月3日(土)に開催しました。講義と三角巾実習を取り入れた実践に役立つ構成で実施しました。
山林整備のボランティア活動は箕面山の景観を美しく、森としての機能回復維持には欠かせません。しかし、そこには事故につながるリスクが潜んでいます。そこで、今年度のボランティア派遣参加予定者を対象に、より実践的な安全管理研修会をNPO法人みのお山麓保全委員会主催で開催しました。場所はみのお市民活動センターで、杜の会、里プラ、キコリ隊、フォレスターズなどの活動団体から30名が参加しました。
講師として、NPO法人 日本ボランティア協会から苫智子さんと金子譲さんに来ていただきました。
前半は「山作業での危険とその回避方法」の講義。とくに作業現場での自然環境に関するリスクについて対処方法を習いました。
①危険な植物について。かぶれる植物、トゲのある植物に触れたとき、あるいは毒を持った植物を誤食したときの対処方法。②危険な動物について。毒蛇(マムシ、ヤマカガシ)、マダニやヒル対策。③天気の変化について。落雷と熱中症の予防と対応について、熱中症予防には作業前に水とアメの摂取を習慣づけること。自家製の経口補水液の作りかたなども教わりました。
後半は、「応急手当」の実習。傷病者発見から安全確保、観察、対応、119番通報までの大切なポイントを指導いただきました。受講者が交互に傷病者に扮して、傷病者の体勢の安定、ヘルメットの脱がせ方、三角巾を使った止血方法やレジャーシートを使っての担架の作り方など、具体的な応急手当の方法を教示いただきました。
傷病者発見時の対応 まず観察(意識、呼吸、損傷個所など)・・・最も大切なことは落ち着いて・・・
協力してヘルメットをゆっくり脱がせる(頭部損傷のおそれがある時はそのままに)
三角巾の使い方
三角巾を使って止血
レジャーシートを担架に
笑いあり、真剣な質問ありの充実した実習に、皆さん、大変満足した様子で、繰り返しの実施を希望される方も多くいました。日ごろ、ノコギリとナタを持ってる手が、三角巾を持って格闘している姿は新鮮で、今後の安全管理に重要な時間だったと思います。
最後に講師から、「救急法は使う機会がない方が一番よいのですが、いざという時、もしもの時に備えることが大切だ」という言葉で、本日の研修を終了しました。(文責/永浜)