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山なみ通信

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未来につなぐ森づくり #箕面の森の守りびと

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3月20日(祝)「こもれびの森」のハイキング道や作業道で植樹活動を行いました。29人が参加して、クヌギやウリハダカエデなど計110本を植樹しました。

こもれびの森(市有地)では、2018年の台風被害の後、大阪府が作業道を作って倒木を除去し、シカに食べられないための防鹿柵を設置しました。

その後、「生活環境保全林」としての森林機能の復活をめざして、市民が中心になって、毎年花のなる木を植樹したり、防鹿ネットの設置や補修、見まわり、下草刈りなどを行っています。

2023年6月には、雨の影響か、防鹿柵外の作業道(ハイキング道ではなく立ち入りが出来ない場所)が大きく崩落していまいました。

3月20日(祝)午前、この日は強い冬型の気圧配置で悪天候が予想される中での活動でした。

山麓保全委員会のほか、箕面の山パトロール隊5名、箕面観光ボランティアガイド7名、箕面の森のきこり隊、みのおフォレスターズ、 箕面ナチュラリストクラブ、清水谷をまもる会、生きもの会議など、計29人が参加しました。

防鹿柵の外の崩落した作業道、及び防鹿柵の外のハイキング道で、計110本の植樹活動を行いました。

斜面が崩落した作業道では、最初に、シカが作業道に侵入しないように、シカの獣道のある所に、防鹿ネットを設置しました。

この作業道にはシカが侵入しているので、5年たっても地面は裸地化したままです。(金柵内の様子とは全く違っています。)

もともとは倒木を搬出するために作った作業道なので強くはないのですが、シカの食害で裸地化していることも、斜面が崩落した一因でもあると考えられます。

シカの通り道を塞ぎます。

住友ゴム工業から無償で提供を受けたクヌギの苗木44本を作業道沿いに植樹しました。小さい苗木なので、地面をおさえるためには何年もかかると思いますが、少しでも防災・減災のために役立てばという想いです。

写真の谷側に見えているのは、箕面市が設置した斜面の崩落防止のための防水シートです。(残念ですが結果的には大きな効果は得られませんでした。)

地面が固いので、ツルハシを使わないと植穴を掘ることが出来ません。

防鹿柵の外のハイキング道では、ウリハダカエデ31本、ヤマモモ6本を植樹し、防鹿ネットを設置しました。

ウリハダカエデは、公益財団法人京都市森林文化協会から購入しました。

出来る限り、地域性苗木を活用したいと考えています。

シカが嫌いなアセビの小さい苗23本やヒサカキの小さい苗6本は、防鹿ネットを設置せずに植樹しました。

「こもれびの森」は、「生活環境保全林」に指定されており、森林整備により市民に憩いの場を提供する機能を高めるとともに、土砂災害の危険を低減する機能の向上が求められています。

防鹿ネットなどの資材やウリハダカエデの苗木購入費は、山麓保全委員会に寄せられた災害復興募金を活用しました。

多くの皆さまのご箕面の山の災害復興のための募金、及びNPO法人みのお山麓保全委員会の活動への募金(箕面の森の守りびと/サポート会員)に、ご支援とご協力をお願いします。

※災害復興募金は、山での植樹などに使途を限定した募金です。植樹に適した季節は3月です。来年もこの時期に植樹を行う予定です。