「安全で楽しいボランティア活動をみんなで考えよう!」山林整備ボランティアの安全管理研修会を8月5日(土)に開催しました。当日資料の概要を公開しましたので、ぜひご覧ください!
山林整備のボランティア活動は、心地よい汗とともに大きな達成感と爽快感を与えてくれる一方で、箕面の山は急斜面が多いこともあり、ボランティア活動には、事故につながるリスクが潜んでいます。
「どうしたら安全で楽しく活動できるのか-みんなで一緒に考えよう!」をテーマとして、ボランティア活動の安全管理研修イベントを、8月5日(土)にNPO法人みのお山麓保全委員会主催で開催しました。
(箕面文化・交流センター地下多目的室で72名が参加)
今年3月の山林整備のボランティア活動中に、重大事故が発生したことから、日ごろ山林整備活動に参加していただいている多くのボランティアの皆さんにお集りいただきました。
安全で楽しいボランティア活動を行うため、情報共有や意見交換を通して、再発防止策の策定と安全管理の徹底のために開催しました。
ご参加出来なかった方もいらっしゃいますので、当日資料の概要を公開します。ぜひクリックしてPDF資料をご覧ください!
進行は山麓委員会の成瀬副代表理事が担当して、角山代表理事が挨拶して開会しました。
最初に、山麓委員会事務局長の高島が、「山林整備ボランティア派遣の現状報告」として、①山林整備ボランティア派遣について(山麓保全活動と助成、派遣の仕組みと現状)、②事故の概要と今後の安全管理(安全作業マニュアルの改訂や安全管理講習会など)について報告しました。
山林整備ボランティア派遣の現状報告(←PDF資料はこちらをクリック)
報告の後、異なった視点から、2名の講師によるご講演をいただきました。
最初に、社会福祉法人 大阪ボランティア協会常任運営委員の森本聡氏から、そもそもボランティアって?リスクと向き合った活動の事例、リスクへの備えについてなど、ボランティア活動全般についてのご講演をいただきました。
気持ちよくボランティア活動をするための備えとコツ(←PDF資料はこちらをクリック)
次に、NPO法人 日本森林ボランティア協会事務局長の川田隆昭氏から、事故につながるフューマンファクターなど、山林整備活動における安全管理の具体例などについてご講演をいただきました。
山林整備活動における安全講習資料(←PDF資料はこちらをクリック)
報告及び講演が終了したあと、山麓委員会の報告に対する質問、講演に対する感想や意見、これまでの活動中で体験したヒヤリハットの実例や安全管理上での悩みごとなどについて、山麓委員会や講師の方々と会場の参加者との意見交換会を行いました。
会場からは、事故発生時の対応についての質問や、ヒヤリハット事案の記録と作業者全員での共有の重要性、現場で最も大切なことは「なにごともゆっくりやること」「声の掛け合いだ」など、多くの意見が出されました。
また、「ボランティアの弱みは、全体が見えないまま動くこと、ここまですればよいという基準がなく、頑張りすぎてしまう」といった森本氏の指摘や、「山林ボランティアの保険事故の半数以上が滑落事故です」という川田氏の説明を聞き、参加者の多くが共感とともに認識を新たにしました。
会場の参加者からご意見やアンケートシートの内容について検討をさせていただき、今後の安全管理作業マニュアルの改訂や安全管理に活かしていきたいと考えています。
また、ボランティア派遣を10月末ごろから冬の期間に実施するため、10月14日・21日に、ボランティア派遣の参加予定者全員を対象にした実務者講習会を行うので、必ず出席いただくよう、山麓委員会からの要請がされました。
最後に、山麓委員会の村上副代表理事から、「ボランティアの意味やあり方をあらためて認識した。本日の研修会が、楽しいボランティア活動を行っていくための安全管理の重要性をみなさんで再確認するよい機会なったのではないか」と、閉会の挨拶があり、安全管理のための研修イベントを終了しました。
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