2月2日、「生きもの会議(箕面生物多様性会議)」による「外来魚調査駆除活動報告会」が行われました。
2月2日に、43人と多くの方に参加していただき、2018年度の「みのお山麓保全ファンド」助成事業である「生きもの会議」による「外来魚調査駆除活動報告会」が行われました。
※2018年度は20団体の助成が採用され、多彩な活動を行っています。
※2019年度の助成申請の受付は2月28日までです。
最初に、外来魚の現状や対策に詳しい琵琶湖博物館の中井克樹さんに講演をしていただきました。
講演内容の一部について紹介させていただきます。
外来種(外来生物)はいろいろありますが、才ヶ原池で問題になっている外来魚(ブルーギルやブラックバス)など、在来の生き物と仲良くできない(生態系に悪影響を与える)外来種がいます。
すべての外来種が問題になる訳ではなく、影響が放置できないもの=「侵略的外来種」が問題になっています。
影響が放置できないものは、増えすぎたニホンジカのような在来種である有害鳥獣でも起こっています。
○○は、特定外来種だから駆除しよう!△△は、特定外来種であるから駆除しなくていい!と考えるのは良くない事例です。
「よそ者」だから悪いわけではありません、在来種の中にも問題になっているものがあります。「外来種だから・・・」はやめましょう!
特定の外来種が問題視されるのは、その外来起源によるものではなく、影響を放置できない(侵略性が高い)ためです。
外来種対策に取り組む「理由」は、放置できない影響がある、または予測されるから、対策の「目的」は、そうした影響の「解消(できれば)」、または「低減(せめて)」となります。
外来種に悪影響を受ける側の生物が、どの程度、回復したかという点が「評価」として重要です。
悪影響を受けて損なわれるものには、「自然の遺産」としての価値を持つ在来種も含まれ、一旦損なわれると、なかなか元には戻せません。
守りたいものは何か、次の世代に引き継いでいきたいものは何かを共有して、地域にあわせて「是々非々」に判断する必要があります。
予防的な対応、早期の対応、順応的管理などが重要です。
外来種対策についての考え方を整理して教えていただきました。
講演の後、活動報告やディスカッションを行いました。
30年間見つめてきた 才ヶ原池の生きものの移り変わり
箕面ナチュラリストクラブ 角谷正朝さん
才ヶ原池での釣り調査で見えてきた外来魚の今
生きもの会議 若藤正典さん
開場では、府立園芸高校ビオトープ部のパネルや箕面ナチュラリストクラブの活動パネルが掲示され、皆さんがご覧になっていました。
ディスカッション
才ヶ原池を今後どういていけばいいのか
今後、才ヶ原池の貴重な自然や生き物を、どのように次世代に引き継いでいくのか、「生きもの会議」の更なる活動が期待されます。