「ナラ枯れ」被害防止プロジェクトチーム(PT)が、西江寺さんで「蟲供養」をさせていただきました。
1月19日(月)午前、西江寺(箕面駅から徒歩5分)さんで、昨年に引き続き2回目になる「蟲供養」をさせていただきました。
「ナラ枯れ」被害防止の活動の中で、法定害虫とはいえ、多くのカシノナガキクイムシを殺したり、その他の生き物も殺すこともあることから、ご住職に供養のお経をあげていただき、順に焼香をしながら、9人のPTメンバーが参加して殺してしまった「虫」の供養をさせていただきました。
お経が終わった後で、ご住職からいろいろなお話をお聞きしました。
人が生きていくためには、多くの生きものを殺してしまったり、無意識に足元のアリを踏みつけて殺してしまったりすることもあります。これら、自分のおかした罪を懺悔(仏教用語では「さんげ」)しようとするものです。
又、毎年10月第一土日に行われている「蟲供養万燈会」のお話もお聞きしました。
この「蟲供養」のいわれは、その昔、行基菩薩が行脚をされたとき、虫のなきがらを集めて虫塚を建てて供養されたことが始まりと言われています。「蟲供養」は明治になって復興され、70数年前に「虫どころ」である箕面に移ったそうです。
10月の「蟲供養」の当日は、雅楽や尺八の演奏や茶会なども奉納され、風流な集まりとして多くの人が集います。
下の写真は「蟲塚」です。
「蟲供養」における「蟲」とは、「虫」だけでなく生き物すべてを指しており、森羅万象(しんらばんしょう)を供養するという意味がこめられているそうです。
虫偏のつく、虫以外の生きものはたくさんありますね。
蛇・蛙・・・、蛤(はまぐり)も虫偏ですね。
「虹」も虫偏ですが、これも昔は生き物が事象を発していたとも・・・。
*森羅万象:天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象のこと。