「東海自然歩道」の東西の森林を守る-子ども“パトロール隊”が交流~箕面で7月下旬に
★ 懸案の“東西交流”実現 ★
7/29(日)に箕面で、「東海自然歩道」の東の起点=東京都八王子市の高尾山(たかおさん)で子どもたちを中心に自然保護などで活動する「八王子森林 パトロール隊」(八王子青年会議所内)が、西の起点=大阪府箕面市の箕面山を訪れ同様の活動を行う「みのお こどもパトロール隊」(箕面の山パトロール隊内)と交流しました。
なお、前日の7/28(土)には「八王子森林パトロール隊」と、大人たちが中心の「箕面の山パトロール隊」との交流も行われました(箕面駅~箕面ビジターセンター=東海自然歩道入口間をハイキング)
なお、今回の箕面訪問は「八王子森林パトロール隊」の発足45周年記念のサマーキャンプとして行われ、箕面市の教学の森の「青少年野外活動センター」にテントを張って宿泊しました(参加者=71人=子ども56人+大人15人)。
★ 楽しみながら交流-子どもたち ★
7/29の“子ども交流”は、箕面側主催の“子どもクリーンハイキング(箕面駅~瀧安寺(りゅうあんじ)間)”に「八王子森林パトロール隊」が参加して行われました。
箕面側は、従来の「こどもハイキング倶楽部」をこの4月に「箕面の山パトロール隊」に吸収・スタートした「みのお子どもパトロール隊」の隊員を中心にした子ども15人と付き添い大人たちが参加しました。
約100人の一行は、滝道を登り瀧安寺前広場に到着、「缶けりアイスクリーム作り(材料を入れた缶を蹴ってアイスクリームを作る)」などの遊びを通じて交流を楽しみました。
【解説】両者の深~い関係と期待される今後の交流
高尾山(599m)と箕面山とは、共に今では珍しい山伏が修行する修験道(しゅげんどう)の地で、その拠点として高尾山には薬王院、箕面山には瀧安寺があります。
共に歴史的に山が広く寺領として守られ、今では貴重な動植物が残る“自然の宝庫”となっています。
また、高尾山は“山登り”、箕面山は“滝見物”などとして知られた行楽地です。
とりわけ昭和42年(1967)には、共に明治100年を記念する「明治の森国定公園」になり、「東海自然歩道」(全長1,697 km)で結ばれました。
なお、高尾山は中腹までロープウェイが開通し、さる園・野草園などがあり、ミシュラン社(フランス)のガイドブックで観光地として“三ツ星(必ず見るべき)”に評価されています。
両山は、大都会近くの自然豊かな行楽地、それに伴うごみ問題やそのボランティアによる清掃活動、自然を守るための森林パトロール、自然地を貫くトンネル建設に伴う環境問題など、共通した状況や課題があります。
そのため観光地・自然公園などとして学び合う意義は大きく、今回、子ども中心に始まった両山の交流は注目され、今後、広がることが期待されています。
【参考情報】「みのお こどもパトロール隊」
◆隊員募集中:小学2年生~中学2年生(会費:無料)
毎月「こどもクリーンハイキング」を開催(子ども=無料、保護者=1家族で200円)
問い合わせ・申し込み先・電話:080-5332-1866(稲井さん)
【写真・上】箕面・瀧安寺前広場で両子どもパトロール隊の記念撮影
【写真・中】交流する両隊の子どもたち
(以上、箕面の山パトロール隊のHPから)