ナラ枯れ被害の防止活動、7月1日(金)夕方にテレビ大阪で放映される予定です。ぜひ、ご覧ください!
6月20日(月)、テレビ大阪によるナラ枯れ被害防止活動の取材を受けました。この日は、ナラ枯れ防止グループ(座長/藤田さん)のボランティアスタッフ5名が現地を案内し活動を紹介しました。
この内容は、7月1日(金)夕方17:13~17:55の「ニュース・リアル」にて放映される予定です。(ナラ枯れ関連は7~8分位の放映?)
箕面では、平成22年度を最初にナラ枯れ被害が発生していますが、行政とNPO山麓委員会「ナラ枯れ防止グループ」が中心になって、情報の共有化と役割分担により、出来る限り被害が拡大しないように活発な活動を行っています。本格的な伐倒くん蒸処理などは、箕面市が中心となり行政が担い、市民団体は被害木の調査や応急処置、予防策の実施など、情報交換や役割分担を行いながら「協働」で取り組んでいます。
これから7月・8月にかけては、ナラ枯れの原因となる病原菌を運ぶカシノナガキクイムシの成虫が大量に発生して、コナラやクヌギなどのどんぐりのなる木が大量に枯れてしまう被害が発生する時期です。
下の写真は、被害を受ける可能性の高い太い木に、防虫ネットを巻き付けて、カシナガの被害から守ろうとしている様子です。
ナラ枯れの被害を撲滅することは困難ですが、ハイキング道沿いの大径木が被害を受けて枯れてしまうと、人に被害を与える可能性のある危険木になってしまうので、被害を受ける前に、守りたい木に防虫ネットを巻き付けて枯死しないようにする予防的な活動です。
この防虫ネット、1.5mの幅で100m巻(目合0.4mm)です。1本の対象木に3mを使うと計算すると1巻で33本取れます。1巻で約36.000円なので、1本当たりの材料費は約1.100円となり比較的安価です。
予防策としては、展葉期に樹幹(被害を受けていない健全木)に薬剤を注入して、カシナガが運んできた病原菌(ナラ菌)の発生を防ぐ方法も実施しています。
更に今年から、胸高直径20cm以上の太い木(健全木)に防虫ネットを巻き付けて予防する方法も実施し検証しているところです。
また、この日は、山林所有者であるお寺さんの方も同行していただき、ご協力をいただきました。箕面の山、国定公園の南斜面は約380ヘクタールありますが、その山麓部の約80%は民有地(私有地)です。
山麓部は、「山なみ景観保全地区」に指定されていますが、山林所有者の皆さんにもご理解をいただきながら、行政と市民がいっしょになって、森林の持つ公益的な機能を最大限発揮できるように取り組んでいくことが大切です。