10月15日、行政や市民団体が参加して、被害が増えている「ナラ枯れ」被害に関する情報交換会を行いました。
国や大阪府、箕面市の行政関係者の他、大阪府森林組合、NPO山麓委員会ナラ枯れ防止グループのボランティアスタッフなど18名が集まり、10月15日午前に「ナラ枯れ」被害に対する情報交換会を行いました。
※参加者:森林総合研究所、近畿中国森林管理局、大阪府北部農と緑総合事務所、大阪府箕面整備事務所、大阪府池田土木事務所、メイプルハーツ企業共同体(府営箕面公園指定管理者)、大阪府森林組合、NPO山麓委員会、事務局/箕面市公園緑地室
この情報交換会は数年前から行っていますが、「ナラ枯れ」被害の急拡大防止を目的として、行政や市民団体などが情報や意見交換を通して「協働」の取り組みを行うための重要な「場」となっています。
事務局からNPO山麓委員会ナラ枯れ被害防止グループの活動が全国森林病外注防除協議会会長賞受賞の報告があった後、出席者からナラ枯れ被害の状況報告、ナラ枯れ処置状況の報告がされました。
NPO山麓委員会ナラ枯れ被害防止グループからは、今年現在、枯死木が532本との報告がありましたが、森林組合の目視調査では、箕面市のとどろみ地区以外にも、近隣の池田市・豊能町・能勢町・茨木市など、北摂全体で大きく被害が拡大しているとの報告がありました。
箕面市では、今年から新たに予防的処置として「殺菌剤の樹幹注入」を行うなど、精力的に行っていますが、広域での対応の必要性も課題となっています。
今回の情報交換会では、現状の被害状況をある程度把握するとともに、今後、いかに効率的に、被害の急拡大を防ぐかなどの意見交換も行いました。
来年2月に行う予定の第2回の情報交換会では、平成28年度の実施計画についての情報交換と意見交換が行われる予定です。
箕面では、「ナラ枯れ」被害防止以外に「シカによる食害」防止の取り組みなど、行政と市民団体との「協働」の取り組みが多く行われています。
多くの市民に箕面の山間・山麓部の森にもっと関心を持ってもらうとともに、箕面の里山を守り、育て、活かす活動に、更なるご協力をお願いいたします。