カシノナガキクイムシの分散飛翔とナラ枯れ被害の拡大
箕面では、平成22年から市民と行政が「協働」で「ナラ枯れ」被害の拡大防止に取り組んでおり、平成24年には318本の「ナラ枯れ」被害を発見して、枯死木については伐倒くん蒸処理を行い、穿入生存木には粘着シートを貼るなどの処置を行っています。
市街地から望む「四季折々に美しい山を次世代に残したい」という取り組みであり、他市のように「7~8月に山が赤茶色になる」ような状態を防ごうとしています。
この「ナラ枯れ」被害は、どんぐりのなる木に「カシノナガキクイムシ」(以下カシナガ)が多数穿入することにより、木が枯れてしまう事であり、全国的に被害が発生して問題となっています。
この「カシナガ」は、今の時期、最低気温が20℃を超えたころから、被害木から一斉に飛び出して健全な木に穿入し、短期間で枯死させてしまいます。
「ナラ枯れ」被害防止PT(プロジェクトチーム)では、市民の役割として「被害の早期発見」と「応急処置」を行っています。
このところの雨の後で気温も上昇し、急に「カシナガ」の分散飛翔が多数発生しています。
ハイキング道(B3・B2の緊急ポイント地点周辺)や滝道(桜ひろば)、しおんじ山などで被害が多く発見されるようになってきました。
特にこれから数ヶ月の期間で、被害の早期発見と応急処置が大切です。
この期間に放置しておくと、被害が圧倒的に拡大して、もう手を付けることができない状態になってしまいます。
箕面では、過去3年間の地道な活動により、「ナラ枯れ」被害の拡大については一定の抑止が出来ていますが、早期発見のためには。より多くの「市民の目」が必要です。
どんぐりのなる木(コナラ・クヌギ・アベマキ・アラカシなど)が枯れていたり、根元に多くのフラス(木クズ)が出ていたり、ツマヨウジが入る位の穴がたくさん空いていたら、NPO山麓委員会事務局まで連絡をお願いします。