【みのお森の学校22期】第2回 「フィールドを知ろう」
10月4日(日)みのお森の学校22期2回目の講座が行われました。
前回と同様、お天気を心配しながらの開校となりましたが参加者は17人でスタートしました。午前中は中瀬校長によるレクチャー「フィールドを知ろう 箕面の植生、植物」を行いました。

地球の表面の陸地は全体の29.2%で森林は陸地の約3割、地球全体の約1割に相当します。そして、日本の森林率は67%と世界トップクラスの高さを誇ります。日本が世界的に見ても非常に豊かで多様な生態系を持つ背景には、南北に長い地形や複雑な気候帯、年間約1,750mmに及ぶ豊富な降水量、上空の偏西風や複雑な地形が大きく関係しています。

箕面市は大阪府全体の森林率約3割に対して6割以上と府内でもトップクラスに緑が豊かで、明治の森箕面国定公園として厳しい保護・管理下にあります。箕面の地質は古生代から中生代の非常に古い丹波層群(砂岩、泥岩、花崗岩など)からなり、箕面大滝近くからは三葉虫の化石も発見されています。四方を山に囲まれた清水谷などの地形的特徴により、冷気や湿気が溜まる接地逆転現象が起きることで特有の冷涼な環境が形成されているほか、特別天然記念物のオオサンショウウオやニホンザル、ゼフィルスといった貴重な生物が生息しています。
箕面の森は、かつての農用林利用や戦時の強伐採(木を根元から完全に切り倒す伐採)、拡大造林(広葉樹や天然林を伐採してスギやヒノキの人工林にすること)、燃料革命による放置を経て雑木林の照葉樹林化が進み、生物多様性の低下が起こっています。さらに近年では、急増したニホンジカの食害により、毒やトゲのある植物以外の下層植生が食べ尽くされ、生物多様性の低下や土壌保全能力の弱体化が深刻な問題となっています。また、近年話題となっているマダニへの注意が必要であることや、里山の放棄・周辺地域からの進出によるクマの出没など、生態系の変化に伴う影響が生じています。
そのような箕面の森にはコナラ、クヌギなどの落葉広葉樹やアラカシ、ツブラジイなどの常緑広葉樹、アカマツやモミなどの針葉樹が生育しており、観察にあたっては日当たりや湿気といった環境のほか、樹高や樹皮、葉の付き方(対生・互生)、ふちの形(全縁・鋸歯縁)、葉の構成(単葉・羽状複葉・鱗状葉)、常緑か落葉かといった点に注目することが観察のポイント。

午後は、箕面の山のフィールドへ出て実地で見学する予定でしたが、あいにくの雨のため、急きょ予定を変更。
山の学校の運営はこれまでに卒業した受講生有志により行われていますが、そのスタッフからの自己紹介タイム。

その後、本年の受講生がそれぞれ自己紹介をしました。虫好き、コケ好き、山歩き好き、トレラン好きなど、それぞれ多彩な興味関心をお持ちであることがわかりました。今後の相互交流が楽しみです。
(サポーター 森口)











