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山なみ通信

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未来につなぐ森づくり #箕面の森の守りびと

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【みのお森の学校20期 7回目】2月16日 森の人との いま・むかし(箕面の自然・文化・歴史) 聖地を訪ねて、気分は巡礼(箕面の森の古刹探訪)

2月16日(日)みのお森の学校もいよいよ後半 折り返しとなりました。
午前は、森の人との いま・むかし(箕面の自然・文化・歴史)
講師は箕面山龍安寺 麓巳講 山伏 上田さんのお話しです。

皆さん、「役行者(えんのぎょうじゃ)」をご存じですか。
修験道の開祖とされる人物です。
と山伏のスタイルをされた上田さんのお話が始まりました。
7~8世紀に奈良を中心に活動されたと伝えられています。
箕面山に入山し悟りを開かれ、その後日本各地の霊山を開山されたとされています。
再び箕面山に戻られ、天上ケ岳より昇天されました。
その、「役行者」が建立したのが、龍安寺であり西江寺なのです。
また、山伏とは何者なのでしょうか。
修験道の修行者のことを「山伏(修験者)」といいますが、読んで字のごとく、山に伏す者です。
なぜ、山かといえば、山を神様や仏様に見立てているからで、修験道も日本古来の山岳信仰に神道や仏教、道教、陰陽道などが混じりあって確立された信仰の形態です。
山伏は、山にある神が宿るとする木や岩などの自然物を拝みながら山中をかけめぐり、厳しい修行に挑むことで自らの力を高め、人間の潜在的な能力を引き出す存在です。
江戸時代末期には男性の100人に1人が山伏であったとも言われています。
龍安寺では毎年4月・7月・11月に、阪急箕面駅前から瀧安寺まで「山伏大行列」が行われます。関西一円より山伏が集結し、世界平和をはじめ参拝者の願いを護摩木に添えて不動明王に届けます。
山伏の着物は肌を見せないようになっているそうで、一つの布でできています。
いくつかパーツに分かれていてそれぞれ意味があるとのこと、動きやすいように紐を使って工夫されている様子を実際の着付けを見せていただきました。

生徒の皆さんからは、
・山伏の格好で冬は寒くないですか?
・なぜ、地下足袋なのですか?
・役行者の存在を初めて知りました。
・役行者と空海は同一人物と思っていました。
と質問が相次ぎ興味津々 上田さんは丁寧にお応えくださっていました。

午後:聖地を訪ねて、気分は巡礼(箕面の森の古刹探訪)
午後は、箕面観光ボランティアガイド(MVG)の皆さんに滝道を案内していただきました
山伏の上田さんも同行してくださいました。
箕面川からの取水一の橋から下流を見ると箕面川から取水する「大井の堰」が見えます、必見です。
ここから、取水された水が平尾・西小路・桜・牧落の村々を潤していました。
箕面駅から2分ほどの旧家の塀の下から分水される様子を見ることができます。
〇箕面山 瀧安寺
役行者は箕面滝で修業し、弁財天の導きを受けて悟りを開きました。
役行者は自ら弁財天の像を作成し、祭祀して箕面寺と称しました。
後に龍安寺と改称されました。
本尊は七福神の一神である弁財天で、財運の向上、芸能の上達が願われています。
また、龍安寺は宝くじ発祥の地で、もともとは箕面富(みのおのとみ)と呼ばれていました
400年前より続いており、毎年10月10に「箕面富」が行われています。
当たるものは特別なお守りで“招福と健康”にご利益があります。

〇聖天宮西江寺
役行者により大聖歓喜天霊場の根本道場として建立されました。
大聖歓喜天は象頭人身の男女が抱き合う形をしており、夫婦和合・安産・子宝の神としての信仰もあります。
七福神の一神である大黒天も祀られています。
日本では珍しい立像大黒天で、阪急沿線「西国七福神」の一尊でもあります。
境内には「もみじの天ぷら」の原料である「一行寺楓」の木が植わっています。探してみて下さい。

〇野口英世 像
野口英世は黄熱病の研究中に自らも黄熱病に感染して殉職しました。
英世は、一時帰国の際に母を伴って関西方面に旅行し、瀧道の「琴の家」に立ち寄ったのが縁で、銅像が建てられました。
昭和30年、箕面の駅前についた銅像を子供たちが紅白の綱で曳いたそうです。

箕面観光ボランティアクラブ(MVG)について
MVGは箕面の歴史文化をハイキングしながら案内をしてくれるボランティア団体です。
同クラブでは、2つのタイプのハイキング(オープンハイキングと募集型ハイキング)を企画しています。
2人以上の参加人数であれば、コース設定等の相談に乗っていただけるそうです。
無料です。くわしくはHPをご確認ください。⇒https://minohkankou.net/minoh-kankou-mvg/
最後に・・・
今回は、箕面に暮らした人々がどれだけ自然を大切にし、歴史に寄り添ってきたかの一面を学びました。
受講者からは、上田さん、MVGの皆さんへの積極的な質問が多く、熱い一日でした。

次回は3月16日 きこり体験「ヒノキの間伐に挑戦しよう!」です。
報告者:第19期サポーター:舛岡

カテゴリ:みのお森の学校

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投稿者:shitanishi

投稿日:2025年02月28日 14時間50分45秒