【みのお森の学校】14期8回目 川西市黒川へこれぞ里山!!台場クヌギと菊炭窯を訪ねて
今回の森の学校は晴天の中、兵庫県川西市の黒川地区に池田炭、一庫炭、菊炭とも言われる黒炭を作る炭焼窯と材料のクヌギを見に行ってきました。本日の講師は成瀬先生です。
能勢電妙見口で集合し、花折街道沿いに妙見ケーブル黒川駅まで歩きました。このあたりは大阪府と兵庫県の境目です。ウグイスとキジの鳴き声に迎えられ、エドヒガンザクラやヤマザクラなど満開の桜とのどかな里山の眺めに一同とても遠くに来たように感じました。
ここでは炭を作るために山の斜面にクヌギを植え、適した大きさになったら根の上約1.5m程で伐ります。切り株の脇から出てきた枝が育ったら7・8年後にまた伐ります。これを輪伐といって、繰り返すと根の上1.5mまでが太く大きく育ち、上の枝が何本にも分かれた独特な形になります。これを「台場クヌギ」というそうです。
今年は偶然にも、台場クヌギの伐採に遭遇しました。山を遠くから眺めると、脇の枝を育てているクヌギ林、伐採されたクヌギ林、杉林などがパッチワークのように見えます。
黒川公民館で昼食をとった後、黒川地区で今も炭を焼き続ける今西家に炭焼窯を見せて頂きました。作られた炭は京都の茶道で重宝されているそうです。木を育て、炭を作り出荷するここ黒川地区は経済活動が成り立つ里山で、そのため現役の里山、日本一の里山と言われています。
里山は人が使うために手を入れ管理された山をいいます。「山に薪を取りに行く」時代ではなくなった今、里山を維持していくことはとても大変なことです。里山という言葉になんとなく人家に近い山や林のイメージを持っていたのですが「里山は木を育てる畑なのです」という校長の言葉に納得しました。(byサポーターjunko)
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