6月17日(日)、第13期(2017年度)「みのお森の学校」は最終日
最後の講義のテーマは
「箕面の森や里山を取り巻く今日的課題について」
前半は、中瀬校長先生がおもに自然科学の視点で課題を講義。これまでの講義でも幾度か登場してきたシカの問題など。増えすぎたシカによる生態系への悪影響が依然深刻であること、一方、ここ数年間、猛威を振るってきたナラ枯れが減少傾向にあることなど。
後半は、NPO山麓委員会高島事務局長が、箕面山麓部は約80%が民有地で、山麓委員会は山林所有者と市民と行政の三者協働で山麓保全活動を推進するための中間支援組織として、資金面でファンド助成の仲介や山林整備ボランティア派遣、情報交換、調査研究などに取り組んでいると説明。そして「みなさんも、卒業後は是非、箕面の森の守り人になってほしい」と呼びかけて、すべての講義が終わりました。
続いて修了式。雨天のため中止となった実習を除く全19単位の7割以上を受講した修了生は17名、うち5名が皆勤でした。中瀬校長から「修了証」が手渡され、皆勤の人には記念のバッチが授与されました。
午後からは、活動団体紹介を行いました。今回は「箕面ホタルを守る会」「しおんじ山の会」「箕面だんだんクラブ」「杜の会」「箕面の山パトロール隊」の5団体の代表等に来ていただき、それぞれの活動をPRしていただきました。
活動紹介のあと、講師、スタッフ、修了生の全体で、9か月間の学習成果を振り返りました。「本来の里山は人の手で守られてきたことを学んだ」「台場クヌギ、炭焼き小屋など里山の風景が印象的」「ノコギリを使ったのは生れて初めてでいい経験になった」「ドングリを初めて食べて、美味しかった」「山伏さんの衣装の袖の大きさに驚いた」など、印象に残った講義や実習の話のほかに、「箕面版ブラタモリのような地形の講義があったらいいな」「もっと、もっと植物の名前が知りたくなった」など、受講生のみなさんが思いおもいに振り返りを発表し、みのお森の学校第13期は幕を閉じました。
『みなさん、お元気で! 活躍を期待しています』
(文責・なるせ)