【みのお森の学校】2月5日(日)第12期 6日目が行われました。
2月5日(日)、第12期みのお森の学校7日目。寒冷前線の通過でこの日は朝からあいにくの雨となり、午後の実習は急きょ内容が変更となりました。
午前中は、予定通り近藤万里先生による講義。タイトルは「違うってすばらしい~生物多様性ってなんだろう~」。
生き物のつながりの大切さを学ぶことが本日の講義の目的。「鳥や魚や植物や昆虫や微生物、私たちは、彼らがもたらしてくれる『自然の恵み』によって、生きていくことができるのです」と、近藤先生。
パワーポイントで映し出されたのは「クロマグロ」と「ニホンウナギ」。日本人には食材としてなじみの深いご両人ですが、近年、国際自然保護連合が発表したレッドリスト(絶滅の恐れの度合いを評価した表)のランキングで「絶滅危惧種」に指定されました。もし、一つの種が絶滅するとどうなるの? 地球上のさまざまな生き物たちは直接あるいは間接的につながりあって存在しています。そのつながりの途中でプチンと一本の糸が切れれば、それを頼りにしてきた生き物も途絶え、やがてすべての生態系が破たんしてしまうでしょう。
昼休みが終わっても外は依然、雨。午後から予定していた箕面の山パトロール隊の指導による清掃ハイクは中止、パト隊事務局長の村上竜太さんに、活動内容について話をしていただくことになりました。
パト隊、設立は2004年8月。これまでに回収したゴミの総量はなんと131トンに上るとのこと。パト隊はその精力的な活動に対して環境省や大阪府などから表彰を受けておられます。
村上事務局長の講義が終わったころ、ようやく雨も上がったので、全員で瀧道沿いの箕面公園昆虫館を見学に行きました。
昆虫館では館員の渡部宏先生に案内をお願いしました。渡部先生はカマキリを研究しておられる農学博士。交尾の後にメスに喰われてしまうというオスカマキリの切ない話などを聞きながら、オオゴマダラやリュウキュウアサギマダラなどが自由の飛び交う放蝶園へ。渡部先生によると、蝶々はいい匂いに寄ってくるらしい。なるほど。だからしきりと女性の首元に近寄ってくるのか。一方、オジサン(筆者)が、いざ、カメラのシャッターを切ろうとすると蝶々はひらひらと逃げていきます。ひょっとして加齢臭に反応?
第12期森の学校、次回開催は3月5日。残すところ、あと4回いよいよ完結篇に入ります。(文責なるせ)