箕面大滝上(旧大日橋園地)駐車場トイレの閉鎖について
明治の森箕面自然休養林管理運営協議会例会(9月18日)に、大阪府北部農と緑の総合事務所から報告された箕面大滝上(旧大日橋園地)駐車場に隣接したトイレの閉鎖について、すでに現地のトイレには、2026年3月31日をもって閉鎖すると告知されています。
同トイレの閉鎖については、箕面ビジターセンターへの来訪客からの問い合せもあり、ビジターの関心も強いことから、同トイレ、および明治の森箕面国定公園内のトイレの実情について、明治の森自然休養林管理運営協議会として情報提供を行います。
1.明治の森箕面国定公園及び周辺のトイレの実情
※府営箕面公園までは、下水道が接続されていますが、箕面大滝上駐車場・政の茶屋園地・エキスポの森・勝尾寺園地には下水道が接続されていません。
2.箕面大滝北(旧大日橋園地)駐車場トイレの閉鎖表示
「このトイレは、浄化施設等の老朽化により2026年3月31日に閉鎖します」・・・大阪府北部農と緑の総合事務所による日本語・英語・中国語・韓国語の表示
箕面大滝北(旧大日園地)駐車場には、下水道が接続されていません。汚物は泡で便器内を洗浄するトイレ(ネポン式)で、使用後、洗浄スイッチを押すと便器全周から大量の泡が流れ出て、汚れを洗い流します。
少ない水量(200〜400mL)で流し、便槽に溜めるくみとり式トイレで、バキュームカーで汚物を回収しています。
※上の図はネポン㈱のホームページから引用
3,箕面大滝北(旧大日園地)駐車場トイレ浄化施設の老朽化について
底地は箕面市が所有しており、過去は大日橋園地として大阪府が市から無償で借りて管理していましたが、その後、箕面市が駐車場に使用したいという要望があり、園地の場所を大阪府は市に返却しました。
結果、大阪府としては、園地でなくなった場所でトイレを管理する理由がたたず、浄化施設の老朽化などを契機として、2026年3月31日に閉鎖し、箕面市に更地にして返却することになったようです。
一方、土地を管理する箕面市は、今後の土地の活用について観光ニーズの高い駐車場を検討しているようです。
箕面大滝北駐車場のトイレが閉鎖された場合、利用者は府営箕面公園箕面大滝前、又は政の茶屋園地のトイレを利用されることとなり、特にバスや車で来られた観光客に不便をかけることになるでしょう。
4,明治の森箕面国定公園のトイレ浄化施設の老朽化とトイレの継続について
下水道が接続されていなくても使用可能なことから、明治の森箕面国定公園では、箕面大滝北駐車場や拠点施設である政の茶屋園地、エキスポの森で、このネポン式トイレが設置されてきました。
※2025年7月16日付ネポン㈱による発表では、ネポン式トイレの生産終了日は2026年3月31日、最終受注受付日は2025年12月25日となっており、ネポン式トイレの継続が出来なくなりました。
大阪府は、ネポン㈱の生産終了後も、ネポン式に代わる浄化施設を検討し、園地として管理している政の茶屋園地やエキスポの森については、今後もトイレの維持管理を継続する方針です。
上・下水道が接続されていない山中のトイレであり、街なかと同じようにはできないと思いますが、できる限り、市民・府民に不便をかけないよう、多様な管理者や関係者による善処が求められているということでしょう。
明治の森箕面自然休養林管理運営協議会 事務局高島