2009年度前期「特別助成」の審査結果について
平成21年3月
公益信託 みのお山麓保全ファンド
 箕面の山麓(里山)を活かした“まちづくり”や“地域コミュニティ形成”のための個性と創造性に満ちたハード事業(施設整備型事業)に関する「特別助成」の2009年前期の申請を募集した結果、1件の応募がありました。

 3月17日に運営委員会を開催し、申請書類に加え申請者によるプレゼンテーション(説明)を受け、慎重に審査した結果、次の1件が募集の条件を満たすとともに、内容が優れているものとして、今回の助成対象に選ばれました。
1.秋祭り太鼓台修繕事業     申請者:粟生間谷自治会連合
【事業概要】
 この事業は、粟生間谷地区の自治会連合(4自治会)が、地区の総鎮守である素盞嗚尊(すさのおのみこと)神社の老朽化の著しい太鼓台を修繕し、地区の婦人会、子供会、消防団などと協働で箕面の山麓部の伝統文化である秋季例大祭、及び子供神輿巡行を継承し、地域のコミュニティをより豊かにすることを目指すものです。
 代 表 者:平 田 舜 一
 事業規模:3,538,500円
 助 成 額:3,000,000円
【講 評】
 この事業は、粟生間谷地区でも近年都市化が進み、自治連帯意識が希薄化し、近隣住民の助け合いなど、心の通った暖かい光景が少なくなる状況の中で、素盞嗚尊神社の伝統・文化を継承することにより、地域のコミュニティをより豊かにする試みとして、高く評価されます。
 また、効率的な助成金の活用という点でも、長期に渉っての使用に供することが可能な修繕計画や不足金についての地元からの寄進計画の他、今後の修繕について粟生間谷自治会連合が責任を持って行い、末永く活用される事が約束されている点でも評価されます。
 山なみ景観保全地区に位置する素盞嗚尊神社の伝統・文化を活かして、旧村落の住民のみならず新住民を含めて、地域の特性を活かした、更に豊かなコミュニティの形成が望まれます。
2.全体について 
【講 評】
 箕面の山麓(里山)を活かした“まちづくり”や“地域コミュニティ形成”のために、地域の自治会連合が申請された事は、活動主体の多様化や施設整備後の効果的な運営という面からも評価されますが申請件数が1件と少なく、助成の趣旨に基づいて、今後の更なる多彩な活動主体による事業活動の実施が望まれます。