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山なみ通信

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未来につなぐ森づくり #箕面の森の守りびと

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「山麓保全活動の10年の歩みを振り返り、今後の活動を発展させる」会を行いました。

2月15日(土)、公益信託「みのお山麓保全ファンド」創設10周年を記念して、NPO法人みのお山麓保全委員会主催の「山麓保全活動10年の歩みを振り返り、今後の活動を発展させる」会を、みのおサンプラザの地下1階で行いました。83人のご参加をいただき、午後1時30分からはじめて、午後6時に終了しました。

NPO山麓委員会の会員、箕面の森の守りびと(山麓ファンドサポート会員)などの市民の皆さまに加えて、山林所有者の皆さま、国や市などの行政の皆さま、箕面市議会の議長、副議長、議員の皆さまなどにご参加をいただきました。ありがとうございました。

最初に、NPO山麓委員会代表理事稲井信也から開催趣旨の説明の後、ご来賓として箕面市みどりまちづくり部部長中井浩己さま、林野庁近畿中国森林管理局京都大阪森林管理事務所所長増田義昭さまからご挨拶をいただきました。

代表挨拶

中井部長挨拶 (2)

増田所長挨拶

第一部のメインとして、大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授増田昇さまから「みのお山麓保全活動の今後についての提言」として、約60分の講演をいただきました。

増田先生2

最初に、森林の多面的機能、山麓部の植生、里山と人との関わりの変遷、植生の遷移、アダプティブマネジメント(P・D・C・A)の適用などの基本的な話をしていただきました。次に、山麓保全アクションプログラム策定時の原点を振り返り、山麓ファンド設立の経緯や山麓保全を進めるための基本的な理念(=山麓部の現状と山林の多面的価値を再認識し、三者(山林所有者・市民・行政)が協働で保全に取り組む)を確認しました。

資金面で活動をささえる「山麓ファンド」、活動を支援する仲人組織(NPO山麓委員会)、多様な活動を育むためのプラットホームなどの仕組みにより生み出されてきた多彩な活動(不法投棄ゴミの撤去や山林整備サポートの拡大、自然緑地同意率の拡大)成果を確認しました。

「資金の枯渇や財源問題」「境界確認・確定、寄付などの受け皿つくり」など、残された課題も明確になり、発足当時には無かった「シカによる食害」「ナラ枯れ被害」のほか、近年注目されている「生物多様性の保全による人と自然との共生」などの課題、活動主体の高齢化/人材の発掘の育成などの課題も確認しました。

増田先生

原点の振り返りと課題確認の後、事務局長高島から新しい事務所開設の意味、活用の案内や募金状況の報告、直近の活動紹介があった後、三つの団体からの活動紹介がありました。

事務局長

山林所有者・市民・行政などの三者協働の原点である「とんど山桜園」の活動を冨士岡和彦さまから、大きく成果をあげた不法投棄ゴミ撤去の「箕面の山パトロール隊」の活動を村上竜太さまから、里山管理と山林整備サポート活動を「みのお里山ふれあいプラットホーム」の角山年昭さまから話をしていただきました。

とんど山

山ぱと

里山管理・ボランティア派遣

それらの活動紹介を受けて、増田先生がコーディネーターとなり、フリーディスカッションを行いました。

意見交換

最初に、基本的なこととして、「資金の枯渇が危ぶまれる中で、私有財産としての民有地の手入れに助成するのはいかがなものか」という質問がありました。

昔は得られていた資材や燃料として経済的な価値がなくなった現在は、「私的利益」につながらなくなっている。山林所有者により山が手入れされることによって、麓の住宅地の価値があがっているなどの「公益的価値」の向上に寄与している。助成が必要であるとの確認をしました。

次に「公共に寄付したいが受け皿がないというが、当面、公簿取引による受け皿づくりをすべき」という意見がありました。

農地や町なかの空き地・空き家などは、最終的に所有者が管理できない場合の法的な仕組みができあがりつつあるが、山林への対応は未整理であり行政課題との確認がされました。

「箕面の森の守りびと」のシールのデザインや認知度を高めるための方法論についての意見があり、募金の拡大については、この会に参加された多様なスキルを持った人々と一緒に考えていくこととなりました。

更に、活動紹介の中で、大きな課題として取り上げられた「人材の問題」がテーマとなり、「子どもをキーとして広げていく」「違う価値観をもった人とつなぐ」「共働き両親は忙しく、孫と祖父母を対象として広げる」「箕面の小学校に働きかけて自然体験をしてもらう」「大学と連携して若い人とつなぐ」などの提案がされました。

「財源問題」について山林所有者から質問があり、行政としては、市民の意識・合意を前提として、緑を守るための目的税などを専門家の意見も聞いて検討するとの報告がありました。財源問題についての情報の共有化を行いました。

人材や組織をつないでいくための仕組み、いろいろな能力を持った人たちにスキルを提供していただく、山のための付加価値を創るなど、今後の山麓保全活動のほう個性、発展のための一定の方向などについて共有して、フリーディスカッションを終わりました。

箕面市議会議長である内海辰郷さまから、ご挨拶をいただきました。

副議長の中井博幸さまにもご参加をいただきました。

内海議長挨拶1

パネル展示2

休憩時間にフリースペースに展示した活動紹介のパネルを見ていただいた後、明治の森箕面自然休養林管理運営協議会代表の中野皓三さまに乾杯の音頭をとっていただき、和やかな雰囲気で、会食しながら交流会を行いました。

乾杯挨拶

会場の様子

交流会会食

次に、箕面の森の音楽会実行委員会による「森の音楽会」を楽しんでいただきました。最後に「箕面の森の守りびと」をみんなで歌って、この会を終了しました。

森の音楽会1

司会は、箕面の山パトロール隊隊長の奥村裕子さんでした。ありがとうございました。

司会進行

 

カテゴリ:事務局だより,イベント情報,未来につづく森づくり募金「箕面の森の守りびと」 ,未分類

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投稿者:sanroku

投稿日:2014年02月20日 21時間00分23秒