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箕面しおんじ山で「ナラ枯れ」大調査/ボランティアが全山の1,200本を調べる

 

★ 4haの山を丸ごと踏査 ★

大阪府域での「ナラ枯れ」防止の“最前線”となっている箕面の山で、市民ボランティア35人が参加し全山の被害を調べる大がかりな調査が、NPO山麓委員会と同会「ナラ枯れプロジェクトチーム(責任者:竹田さん)」との呼びかけで行われました。

調査はナラ枯れ被害を受ける可能性のある樹種(ナラ以外のナラ科=コナラなどのドングリの木。シイなど常緑樹を含む)のうち、被害が集中しやすい概ね直径10cm以上のやや太い木を対象に行われました。

調査が行われたは面積約4.3haですが、みんなで調べた木は約1,200本になりました。

京都府から大阪府高槻市へナラ枯れが広がったこの2年間半、箕面の各所でナラ枯れの調査は度々行われましたが、こうした広い範囲を多人数で一斉に調べるのは初めてです。

対策が進んでいる県でも「100本を調べ、被害木3本をみつけた」(兵庫県立森林林業技術センター)という状況で、今回のような大調査は全国的にも数少ないとみられ、ボランティアによる里山管理活動が活発な箕面ならではの取組になりました。

★ 被害木4本などを発見 ★

2/5(日)は、午前10時に箕面市如意谷(にょいだに)の山麓にあるしおんじ山(箕面市有林・池ノ谷緑地)に、ここで里山管理活動をする「しおんじ山の会」のメンバーをはじめ女性5人を含む市民ボランティア35人が集まりました【写真・上】。

参加者は4エリアに分かれ、山中の斜面を上り下りしながらコナラ・アベマキ・アラカシなどの木を1本ずつ調べました【写真・中】。

その結果、最終的には明白なナラ枯れ被害木2本(アラカシ・クヌギ)とやや疑わしい木2本(アラカシ・コナラ)を見つけました。

被害木と判定されたアラカシの大木には、根元や幹には病原菌を運ぶアラカシ(略称:カシナガ)が侵入したとみられる直径約2mmの多数の穴や穴から出た木くずの散乱がみられました【写真・下】。

★ しおんじ山での被害率は1% ★

しおんじ山では昨年9月以降に8本の被害木が発見されており、この日見つかった2~4本を加え合計10~12本の被害木がみつかりました。

これらのうち、9月に緑の樹林の中でいち早く発見された1本は見つかりやすい枯死木でしたが、残りは発見しにくい生存木で発見が遅くなりました。
生存被害木が次々と見つかったのは、やはりここが多くの人が入る里山管理の活動地だったからでしょう。

被害を受ける可能性のある樹種の本数は全山で約1,200本だったので、現時点でのしおんじ山での被害発生率は0.8~1%になります(処理が完了すれば、0%になるはずです)。

全国的な経験から「ナラ枯れはほぼすべて(の対象木)が被害を受けた後、終息する」(兵庫県立森林林業技術センター)とのことで、箕面でも被害発生を放置すれば被害は何百本・何千本と広がりコナラなどほぼ100%の対象木に及ぶとみられます。

ナラ枯れの伝染速度は、「1年間で50倍程度」(ナラ枯れに詳しい兵庫県立大の服部保教授)といわれ、例え現況では1%程度でも油断すればアッという間に広がる可能性があります。
もし、今回の10~12本の被害木が見過ごされておれば、しおんじ山では今年の夏~秋には被害が数百本(500~600本)になった可能性があった訳です。
現に、昨年度に1本の被害木を発見できなかった箕面の山の落合谷(瀧安寺の北方。滝道の西側)では、今年度は数十本の被害が見つかっています(処理は実施・検討中)。

★ 引き続き警戒が必要 ★

しおんじ山で今までに発見された被害木は箕面市により処理中又は処理される予定で、これによりしおんじ山での今年のナラ枯れ大量発生の“心配の芽”は摘み取られる、ほぼ防止されることになります。

しかし、今後も区域外からのカシナガの飛来はありうるので、引き続き警戒が必要でしょう。

★ ナラ枯れP.T.メンバー募集中 ★

こうした緊迫した事態の中で、NPO山麓委員会では「ナラ枯れプロジェクトチーム(P.T.)」の「メンバーを増やしたいと」募集中です。
今回の参加者の中からも、1人の応募者があった模様です。

【解 説-山麓部の被害状況の推定-今年が重大局面】
やや大胆ですが、しおんじ山の調査結果から箕面の山麓部の被害状況を推定すると、次のようです。
① ナラ枯れ媒介昆虫のカジナガは茂みの少ない里山管理がされている山へ飛来しやすい、つまりしおんじ山などは比較的標的になりやすいとみられます。
② 箕面市の東の高槻市・茨木市で大発生しており、その影響とみられますが箕面でも茨木市との境界付近の体験学習の森(クリーンセンター横。箕面だんだんクラブ活動地)で被害発生が多く市の東側から広がる気配です。
③ しおんじ山は、東西にわたる山麓部のほぼ中央にあります。
つまり、しおんじ山の被害状況は山麓部の平均かそれよりやや高いとみなせます。
そうだとすれば、現段階での山麓部のナラ枯れの平均的な発生率は1%程度かそれよりやや低く、多分、東高西低の状態にあると推察されます。
しおんじ山以外の山麓部では、大阪府のヘリコプター調査などによれば今までのところ大量の被害はない模様です。
しかし、その詳しい状況はしおんじ山のようにはよく分かっておらず、現在、山麓部では約1%という被害推定が不幸にもあたっておれば、まだまだどこかで 単独的な被害木が発生している可能性があり、それが火種となって今年の夏以降に大量発生=重大事態が進む可能性があります。
カシナガが被害木の中で産卵し幼虫が羽化して大量に飛び出す晩春~初夏までに(行政面からはできれば3月末までに)引き続き被害木を早期に見つけ、できるだけ少ない本数の段階で処理することが望まれます。

今、箕面の山に関わる行政・NPO・ボランティアなどの関係者は、「何とか箕面でナラ枯れを食い止めたい」と連携を緊密にし体制強化を進めています。

【写真・上】しおんじ山のそばの「山手公園」に集まった調査参加者たち。

【写真・中(2枚)】山中を調査するボランティアたち。

【写真・下(2枚)】発見された被害木(アラカシ)とそれを見学する参加者。
(いずれも2/5撮影)

市民ボランティア35人が集まりました

山中を調査するボランティアたち

発見された被害木(アラカシ)とそれを見学する参加者

カテゴリ:ナラ枯れ被害防止

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投稿者:iinkai

投稿日:2012年02月10日 23時間09分15秒